Claude Code を会社で使えないと言われたら:情報システム部門が確認する 7 項目と対応策

「Claude Code を使いたいが、会社に止められた」という相談は多いです。情報システム部門が懸念しているのは、たいてい次の 7 項目です。項目ごとに、事実と対応策をまとめます。

1. 入力したコードが AI の学習に使われるか

懸念: 社内コードが Anthropic のモデル学習に使われ、他社に漏れるのではないか。

事実: 有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)と API は、既定で学習に使われない扱いです。無料プランは条件が異なります。規約は改定されるため、契約時点の公式ポリシーを確認します。

対応: 会社の申請書に「有料プラン / API を利用し、学習には利用されない」と明記し、公式ポリシーの URL と確認日を添えます。

2. データがどこに送られ、どれだけ保存されるか

懸念: コードが海外サーバーに送られ、保存されるのではないか。

事実: Claude Code はローカルのファイルを読み、処理に必要な部分を Anthropic のサーバーに送ります。保存期間はプランと設定で異なります。Enterprise は保持期間の設定ができます。

対応: 送信範囲を限定する(次項)、保持期間を短く設定できるプランを選ぶ。

3. 何が送信されるかを制御できるか

懸念: 気づかないうちに .env や認証情報が送られるのではないか。

事実: Claude Code は指示に応じてファイルを読みます。読む前に許可を求める設定にでき、特定のファイルやコマンドを禁止できます。

対応:

  • 認証情報は作業リポジトリに置かない
  • .gitignore に準じた除外を設定し、.env などは読ませない
  • 許可設定(settings.json の permissions)で Read(.env)Bash(curl *) を拒否する

4. 勝手にコマンドを実行しないか

懸念: rm -rf や本番デプロイを勝手に実行するのではないか。

事実: 既定では、ファイル変更とコマンド実行の前に人の承認が必要です。自動承認は明示的に設定した場合だけです。

対応: 自動承認を使わない。使う場合も許可するコマンドを列挙する(Bash(npm test) のように)。詳しくは 定期実行の記事 の「許可するツールを絞る」を参照。

5. 外部ツール(MCP)から情報が漏れないか

懸念: MCP サーバー経由で、意図しない外部サービスにデータが送られるのではないか。

事実: MCP サーバーは自分で追加したものだけ動きます。追加したサーバーが外部にデータを送るかはサーバー次第です。

対応: 会社で使う MCP サーバーは、出所(公式 / 信頼できる OSS)と通信先を確認してから入れる。MCP の設定方法 のスコープ管理で、プロジェクト単位に限定する。

6. アカウントと請求の管理

懸念: 個人アカウントで会社の作業をしていて、退職時に管理できない。

対応: Team / Enterprise プランで会社のアカウントとして契約する。個人の Pro / Max を業務に使うのは、規程上も避けた方が安全です。

7. 既存のクラウド契約の枠内で使えるか

懸念: 新しいベンダーとの契約を増やしたくない。

事実: Claude Code は AWS Bedrock、Google Vertex AI 経由でも動きます。既にどちらかを契約していれば、その契約のデータ保護条件のまま使えます。

対応: 情報システム部門に「Bedrock 経由で、データは自社の AWS リージョンから出ない構成にできる」と提案する。設定は環境変数でエンドポイントを切り替える形です。

申請書に書く要点(テンプレート)

利用ツール: Claude Code(Anthropic)
契約形態: Team プラン(会社アカウント)/ または AWS Bedrock 経由
学習利用: なし(公式ポリシー URL、確認日)
送信データ: 作業リポジトリ内のソースコード。認証情報・顧客データは含めない(除外設定あり)
実行制御: コマンド実行・ファイル変更は都度承認。自動承認は使用しない
外部連携: MCP サーバーは以下のみ(一覧)
保存期間: (プランの設定値)
利用者: (氏名)、利用範囲: (リポジトリ名)

私が申請したときの話

(執筆中)

まとめ

  • 懸念は「学習」「保存先」「送信範囲」「勝手な実行」「MCP」「アカウント」「契約」の 7 つ
  • 有料プラン / API は既定で学習に使われない。公式ポリシーを日付つきで添える
  • 送信範囲と実行は設定で制御できる。認証情報はリポジトリに置かない
  • 会社で通しやすいのは Team / Enterprise、または Bedrock / Vertex 経由

よくある質問

Q. Claude Code に渡したコードは AI の学習に使われますか?

有料プラン(Pro / Max)と API は、既定で学習に使われない扱いです。ただし規約は改定されることがあるため、契約時点の公式ポリシーを必ず確認してください。

Q. 会社の Git リポジトリを Claude Code に触らせるのは危険ですか?

Claude Code はローカルのファイルを読み、必要な部分を Anthropic のサーバーに送って処理します。機密情報を含むリポジトリでは、送信範囲の把握と、会社の承認が必要です。

Q. 会社で承認を取りやすい形はありますか?

Team / Enterprise プランか、AWS Bedrock / Google Vertex AI 経由の利用です。既存のクラウド契約とデータ保護の枠内で使えるため、情報システム部門の説明が通りやすくなります。

検証環境: Windows 11 Pro / 2026-09-19 時点。料金や仕様は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。

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